これによってシーンデータの「全て」または「一部だけ」を他のシーンデータへと移植することができるようになります。
書き出しメニューには「すべて書き出し」と「選択項目の書き出し」の2つが存在します。
●すべて書き出し(ファイル > すべて書き出し)
シーン内にある全部のデータを対象に書き出します。
●選択項目の書き出し(ファイル > 選択項目の書き出し)
シーン内の一部だけを書き出したい場合に使用し、書き出したい対象のオブジェクトを選択した状態で実行します。
書き出しの方法
基本的にはそれぞれのメニューを実行して書き出すだけですが、メニュー名の横にある□ボタンを選択してオプションを表示することができます。

オプション画面では書き出し時の「ファイルタイプ」や詳細を変更することができます。
選択するファイルタイプによっては書き出されないデータもあるので注意が必要です。

よく使用されるファイルタイプについて
●mayaAscii(拡張子.ma)
Mayaで標準的に使用されるファイル形式。
容量が重たいがテキストで開いて編集したりできるので汎用性が高い。
Maya用のファイルなのでポリゴン、骨やウエイト、モーション、レイヤーなど、ほぼ漏れなく書き出せる。
(特に意識しない場合は.maと.mbどちらでも大丈夫)
●mayaBinary(拡張子.mb)
Mayaで標準的に使用されるファイル形式。
容量が軽いがMaya以外で開くことが難しくて汎用性は低い。
Maya用のファイルなのでポリゴン、骨やウエイト、モーション、レイヤーなど漏れなく書き出せる。
(特に意識しない場合は.maと.mbどちらでも大丈夫)
●OBJexport(拡張子.obj)
ポリゴンを書き出すためのファイル形式。
ポリゴン以外の骨やモーションなどの余分なデータが削除されるのでシンプルで管理が簡単。
ポリゴンだけ扱いたい場合はオススメの形式。
Maya以外のソフトでも読み込める。
●FBX export(拡張子.fbx)
他のソフトとの連携のためのファイル形式。
カメラやライトに至るまで各項目ごとに書き出しの有無を決められるが、読み込めるかどうかは読み込み先のソフト次第。
Mayaからバージョン違いのMayaにデータを移す場合も使用できるが、同バージョンのMaya同士ではあえて使用する必要はない。
読み込み方法
読み込みメニュー(ファイル > 読み込み)で書き出したファイルを選択して読み込みます。

保存したはずの場所を開いているのにファイルが表示されていない場合は、ファイル選択画面の一番下にある「ファイルの種類」を「すべてのファイル」にして確認してください。
書き出したファイルを読み込みたいシーン内にドラッグ&ドロップすることでも読み込むことができます。
補足
Mayaで作成したデータをMayaへ移植したい場合にはファイル形式はmayaAscii(.ma)またはmayaBinary(.mb)で良いかと思います。
書き出し前にはマテリアルメニューの「未使用ノードの削除」や、レイヤーメニューの「未使用レイヤーの削除」などで余分なデータを削除しておくと、読み込み後の管理が楽になります。


