
オブジェクトを複数選択した状態でスケール変更をかけた場合、それぞれのオブジェクトが各自のピボットを中心にスケーリングされます。
その結果、オブジェクト間の位置関係が変わってしまったり、各オブジェクトの配置をやり直す必要が出てきてしまいます。

オブジェクト同士の位置関係を変えないままシーン全体のオブジェクトサイズをまとめて変更したい場合は、「グループ化」を活用してスケール変更を行うと便利です。
「グループ化」の利点
グループ化を行うと、複数のオブジェクトをひとつにまとめた「グループ」が作成されます。
グループはパソコンの「フォルダ」のような役割があり、複数のオブジェクトをグループ内に入れたり出したりして管理することもできます。
中のオブジェクトだけでなくグループ自体にも移動・回転・スケールの概念があるため、グループのスケールを変更することでグループ内のオブジェクトをまとめてサイズ変更できるようになります。
⇒グループにはピボットも存在するので、グループのピボットを中心にスケーリングが行われます。
グループ化を使用したサイズ変更の手順
①サイズ変更したいオブジェクトを全て選択します。
選択にはアウトライナを使うと確認しやすくて便利です。
(ウインドウ > アウトライナ)

②編集 > グループ化 を実行してグループの作成を行います。
(ショートカットは 「Ctrl」+「g」)
参考:【覚えるべき】Mayaの最重要ショートカット ベスト33【厳選】

③作成したグループを選択した状態で、希望のサイズまでスケールを変更しましょう。
グループは作業画面には表示されない存在なので、アウトライナから選択するのが良いです。

④サイズを変更したら、最後にグループ化を解除して完成です。
(グループを選択した状態で、編集 > グループ化解除)

※グループを残しておきたい場合は④のグループ化解除はしなくても大丈夫です。